構成分析①ポーク主体 ~リスクを取るべき役割~
はじめに
試合を捉える2つの前提
前提①
自分のレーンでは有利を作る。soloQでは大前提となります。しかし、自チャンピオンと対面チャンピオンの相性や、敵ジャングラーのプレッシャーを考慮すると、全ての試合でレーンを勝ちきることは難しいです。
前提②
勝つためにはどこかで有利を取らなきゃいけない。そのためには相手にダメージを与えるために前に出てリスクを取らなければ行けません。
では一体だれがリスクをとるべきなのでしょうか、それとも全員がリスクをとるべきなのでしょうか。
本題 構成分析して考えるリスクをとるべき役割
この試合を振り返っていきます。
試合の流れ
試合序盤はトップレーンでレネクトンがダリウスに対して2キル程有利を取りました。しかしそれ以外はイーブンで進行していきます。
試合中盤に差し掛かかるとトリニティフォースを完成させたダリウスがレネクトンに対して互角に張り合えるようになってきました。TOPレーナ―は互いにミニオンだけを処理し合うことができるイーブン状態に戻ります。
ここで同時に起きた動きがあります。MIDレーンにTOPレーナ―以外の4人が集まって、TOPレーナ―がいない方のサイドレーンはミニオンだけがぶつかり合う状態が続きます。戦局はいわゆる1・4(いちよん)の形になってきました。
この4の側(jg.mid.ad.sup)が何度かぶつかり合って、最終的には大規模な集団戦となり私のチームが勝ちます。
エンゲージ・ディスエンゲージスキル
集団戦の口火を切るエンゲージスキル(イニシエートスキルともいう)が両チームあまりありません。シヴィア側のチームにはスローやMS(モビリティスピード、移動速度)アップで敵との距離を操るスキルがあります。シヴィアのR、ソナのE、エコーの砂時計とRを混ぜ合わせた攪乱です。
対してエズリアル側は敵に接近することを苦手としています。相手が近づいてきた場合にはそれをいなすためのスキルが揃っていることは確かです。ジャンナのQR、アニヴィアの壁とRによるゾーニングがありますから。スタンをかけるスキルはエリス・アニヴィアがもってはいますが射程が長くなく、弾速も特別速いわけではないので、ミッドレーンで4人がにらみ合う状況では当たり辛いスキルです。
試合を動かす要素
エズリアルチーム側に立って考えると、この戦局でカギを握るのはエズリアルとダリウスでしょう。
- 4・1の1の方であるTOPレーナ―同士の1v1でダリウスがキルをとり、タワーを破壊していく。
- 4・1の4側の戦いではエズリアルがQを当て続けてヘルスを削り、シヴィア側を下がらせてタワーにダメージを与えていく。
シヴィア側が目立ったミスをしなかった場合、ゲームを動かすのはこの2つの手段となります。
リスクをとるべき役割
ここで言うリスクを取るとは、敵にダメージを与えるために、攻撃を被弾するかもしれない立ち位置に入るということです。
ここまでを踏まえると、リスクを取るべきはエズリアルとダリウスですね。2人の内特にエズリアルに課された役割は大きいでしょう。
何故エズリアルなのかという話。エズリアルは自身のMSとEで立ち位置を変えながら敵に継続してポークダメージを与えることができます。そしてエズリアルは4側に居るので、仮に敵スキルを回避できずダメージを受けたとしても、ジャンナのQやシールドで致命傷を避けることができ、緊急時にはジャンナのRで1度両チームの立ち位置をリセットさせることができるからです。
エリスやアニビアでは代わりは務まりません。エズリアル程継続的に相手にポークをし続けることがエリスではできません。そしてエリスは蜘蛛形態でなければMSが遅すぎて敵のスキルを回避できないですが、蜘蛛形態にポークスキルはないのです。
おわりに
構成云々の前に各レーンが全てキルを取って、相手にオブジェクトを一つも与えず勝てるならそれに越したことはないです。しかしそうならなかった場合に、ピック画面で割り出した自分の役割に忠実に従うことが勝率アップの道ではないでしょうか。