構成分析その2 逆転要素となるAoE
はじめに
プレイしていてふと感じる。「これもう逆転できないんじゃないか?」反対に「まだワンチャンスある気がする」という時もある。
一体何がそう感じさせるのだろうか。それが分かれば、感じた通りに負けていくのではなく、自分からワンチャンス生み出すことができるようになるはず!!
今回はプレイ中に「かなり大きな有利を築いたのに、もしかしたらひっくり返されるかもしれない」と感じさせられた試合を振り返ります。それを通して、相手に終盤までプレッシャーをかけるのはどのようなピックなのかを考えて行きます。
結論としては、AOEスキルが逆転のカギです。
本題 逆転要素となるAoE
今回振り返っていくのはこの試合です。
試合展開
序盤
mid,botでは数キルシヴィアチームが有利を取ります。topが2デスし、良くない状況となります。midが微有利で、カイサ側のジャングラーの動きが少し制限されるような戦局です。
中盤
互いにジャングラーがbot,topにガンクを刺しあいタワーを攻撃できるようになります。しかし、ガンク成功の度合いはシヴィア側に軍配が上がりました。bot側の戦闘では相手に対して2キル取りきりノーデット。タワーも破壊できます。
対してtop側は、タムケンチがデスはしたものの、ジャックスもカーサスのRによってデッド。リヴェン、ジャックスが共にAD(物理ダメージ)のため、タムケンチがAR(物理防御)を積むことで、タムケンチの体力を削りきるのに時間がかかり、タワーダメージを受けすぎてしまったことが原因となりました。
この二つのガンクを皮切りに、シヴィアのプッシュ力を活かしてmidのファーストタワー、トップのファーストタワーと繋げていきます。ADC同士のゴールド差が大きくなり、1コア分の差となりました。
押されていたtopも、タムケンチの防具が揃い出し、リヴェンを押し返すようになります。全体として戦闘力では有利となり、一見ほぼ勝ちです。
終盤
これ程有利を作っていたにも関わらず、バロン周りの集団戦が4:4の同数キル交換で互いにバロンが取れないという結果で終わります。スタートはリヴェンがシヴィアチームの横にTPで飛び、フラッシュインからAOEスタン・ノックアップ・ダメージを叩き込みました。それを契機にジャックスのQブリンク+EのAOEスタン。ベイガーの檻。ブランドのR。なだれ込むようにやってきたAOEスキルによって、シヴィアチームがゴールド差を押し付けることができず、4:4の同数交換となりました。
事前に作っていた有利が大きかったため、同数交換が1度起きたくらいではまだ追いつかれません。シヴィアチームはバロンを諦め、全てのレーンのアウタータワーを破壊します。そこまでなっても、どこか相手にワンチャンスあるように感じられました。
最後は立ち位置をミスったリヴェンが、1v1中にタムケンチに負け、人数差ができた集団戦をシヴィアチームが勝ち、バロンからネクサスへと繋げました。
別のチャンピオンがピックされていたら
カイサチームがプレッシャーを出せないピックは
topがフィオラ、レネクトンだったら、TPからフラッシュインされても、狙われたチャンピオン単体はダメージを負いやすいが他のチャンピオンが対応して大けがにはならないでしょう。
jgがシンジャオやカジックスなら、CCも薄く、ダメージも単体で、同様に対応が簡単だったでしょう。
top,jgで例に出したチャンピオンたちが序中盤で有利を築けなければ、逆転はし辛いど言えます。
カイサチームがプレッシャーをもっと出すのなら
AoEスキルは十分だったが、エンゲージツールが少なかった。そのため、エンゲージのツールを持つチャンピオンをどこかにピックすることができたなら、プレッシャーはもっと大きかったと考えることができます。
jg・・・アムム、セジュアニ
adc・・・アッシュ
この2通り、特にadcがアッシュなら、ダメージを失いすぎることなく、エンゲージのツールを構成に取り入れることができたはずですね。
おわりに
ここまで振り返ると、AoEスキルによって、プレッシャーを感じることが分ります。そしてAoEスキルを十分に働かせるためにはエンゲージツールも大切ですね。
逆に言えば、序中盤に有利を取れなかった場合、
- AoEスキル無し
- エンゲージツール無し
この二つが揃ってしまうと、ほぼ逆転することはできないとも言えますね。
もし可能ならば味方のピックに合わせて構成を補うようなピックをできるチャンピオンプールを持っておきたいものです。
それではみなさん良いLoLライフを~
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